インスピロンの簡単な初歩や基本的な使い方... | 初めての利用方法や使用方法・初心者でも簡単 使い方ラボ

インスピロンとは、病院などで使用される酸素を投与する機械・システムのことを言います。通常の酸素投与はマスクや鼻に小さな管を少しだけ入れて行います。通常の酸素投与でも水をくぐらせることで、加湿をしています。100％酸素は、病院などの配管を通って出てくるときにはほとんど水分を含んでいないためです。しかし、手術後や呼吸器疾患の患者さんは、通常の酸素よりもたくさん水分を含んだシステムで酸素供給する必要があります。それは肺炎などを予防するためであり、痰を出しやすくする目的があります。また、インスピロンは酸素濃度についても調整することができるというところが長所の一つです。ベンチュリー効果という方法で、空気と酸素の混ざる割合を調整することで、酸素投与濃度を任意に決定することができます。通常の酸素投与システムであると、大まかな濃度はわかっても意図的に調整することが難しいといわれています。

全身麻酔の手術後であれば、多くの病院でインスピロンを使用していると思います。使用する物品自体は、初歩的なミスは少なく、付くようにしか付かないため、準備することは難しいことではありません。慣れないうちは、先輩や正しく組んである画像、メーカーのホームページを参照するなどして、間違ってセッティングしないように気を付ける必要があります。しかし、手術後などに気道浄化によって肺炎を予防してくれるだけでなく、酸素濃度を調整することによって酸素毒(活性酸素)を予防することもできるので、とても役に立つ医療器具だと言えます。また、酸素吸入に関することは、患者さんが吸入する空気をということになりますので、くれぐれも不潔にならないように扱う必要があることも覚えておく必要があります。

インスピロンの簡単に使えるところとしては、用途によって使い分けやすいところがあります。呼吸においては酸素が必要になることがあります。日常的には空中の空気から酸素を得ることができますが、病気などで呼吸が難しくなった時には意識的に与える必要が出ることがあります。このときに使うことができます。タイプとしてあるのが小さい穴が複数空いているタイプと、大きな穴が空いているタイプです。チューブの大きさも異なる場合があります。よく似ていて顔に設置することに関しては同じですが、まったく異なる使い方をすることができます。そのことにより患者の症状に合わせた酸素の供給をすることができます。医師や看護師も状況に合わせて使い分けられます。

インスピロンの利用方法での初歩の準備としては、患者が酸素を必要としている状態かどうかの判断をする必要があります。酸素に関しては生きるためには必要ですがありすぎると困るものにもなります。不要なのに無理に行なえば逆効果になります。行う時としては低酸素血症の場合があります。この場合は空気中から十分に酸素が得られていないので、それを補うために必要になります。低酸素症の場合にはその原因についても調べるようにします。貧血など血液の方に問題がある場合、気道が確保されていないので上手く空気が取り入れられていない場合、何らかの中毒が起きていて上手く吸収できていない場合があります。どのタイプにおいてどのような措置を取るかを決定します。

インスピロンの使い方としては、患者の意識がある場合にはなぜ行なうか、必要性についての説明をします。患者にとってはつけることは負担になることもあるので了解を得る必要があります。必要に応じて簡易タイプ、ベンチュリマスクタイプかを選びます。簡易型の場合は酸素の量はそれほど多くないので、効率よくすえるようにします。ベンチュリタイプは多めの酸素が供給されるので、患者が余分の空気を吐き出しやすいように大きめの穴が付けられています。酸素の流量に関しては医師などが決定をします。濃度であったり時間なども医師によって決められています。これを取り付けることによって低酸素の状態から改善が見られるかどうかをチェックしておきます。

インスピロンの基本的な利点としては、患者の病状の改善をすることができることです。また種類があるので、そのときに応じた器具を使って措置をすることができます。効率的に送りたい場合、大量に送りたい場合などで用途が変わってきます。一旦取り付けた後については、流量や濃度などが適切に守られているかを確認し、患者の様子を見ながら酸素供給を続けることができます。マスクの部分については適度に穴が空いているので、余分な空気、酸素はそこから出るようになっています。機械の設定において酸素の濃度の設定をすることがありますが、外の空気とあわせるために必ずしもその率に到達していないことがあります。設定後の調節も行う必要があります。

インスピロンの利用方法で気を付けなければいけないことは、3つほどあります。一つ目は正しい手順で正しく機会をセッティングしなければならないということです。これはインスピロンに限ったことではありませんが、その機会の性能をきちんと発揮するために、きちんと組む必要がありますし、使用方法についても知っている必要があります。二つ目は、インスピロンの酸素濃度調整は、調整メモリが付いていますので、そこで調整します。しかし、全体流量も表を見て調整する必要があるので、どちらか一方のみを設定するだけではきちんとした濃度にならないため、表があることを知っている必要があります。三つめは、加湿を強力にかけてくれるため、蛇管に水がたまりやすいことです。

基本的に、患者さんに酸素を投与するだけのことですが、インスピロンの使い方によっては、より患者さんの状態にあった酸素投与をすることができます。しかし、このシステムはベンチュリー効果を利用するため、ちょっとその仕組みについて熟知している必要があります。決して難しいわけではないので、少し勉強をしてより患者さんに適した酸素投与ができるようになってもらいたいと思います。近年、インスピロンに変わるデバイスも登場しています。そちらのほうは、ダイヤルを設定するだけで自動で調整してくれるシステムになっていますが、より便利で安全だと言えます。しかし、インスピロンで採用されているベンチュリー効果について知ることは、呼吸について勉強することになるため、施設や病院などで触る機会があれば、慣れておくことをおすすめします。