孵卵器の簡単な初歩や基本的な使い方・利用... | 初めての利用方法や使用方法・初心者でも簡単 使い方ラボ

孵卵器は鳥類や爬虫類、魚類の卵を親の代わりに人工的に孵化させるための機械です。孵卵器には保温機能、転卵機能、保湿機能があります。保温機能は最も重要な機能です。ニワトリを例にタイマーによとしてみると最適な温度は37.6～38.0℃でこれより温度が2℃前後すると孵化率が極端に下がってしまいます。熱源は電熱線によって温めています。保温を高精度に制御することによって孵化率を高くすることができます。転卵は卵を転がす事で卵の中の胚が殻の内側に貼りつかないよようにするために行います。ニワトリは最低でも1日4回は転がさないといけません。転卵には手動転卵とタイマーと電動機による自動転卵があります。保湿機能は自動的に最適な湿度を保つための機能です。自動的に給水と通気をすることで湿度を保ちます。この保湿機能は、大型の孵卵器に多い機能です。

初心者にお勧めの孵卵器は全自動で温度と湿度をコントロールしてくれるものが使いやすいです。孵卵器の液晶に孵化日を表示してくれ、転卵時や異常時には電子音で知らせてくれる機能があります。利用方法は電源を繋いで加湿用の水を入れてOKボタンを押せば孵卵開始です。これなら初めての人でも簡単に基本的な操作方法だけで孵化させることができます。また、玄人向けのオリジナルの使い方もできる機能もあったり任意の孵化日の設定や温度設定も30～40℃と幅広く設定も可能な孵卵器もあります。特別な操作を一切しないで初歩的な操作だけで孵化を開始でき、少し慣れたら玄人向けの設定でも孵化をさせることができる機能を持った孵卵器があります。

孵卵器は孵化器とかインキュベーターとも呼ばれています。養鶏場には数千個の卵を同時に孵化させる大がかりな機械が設置されています。しかしニワトリだけでなく、爬虫類や魚類の卵を孵すための孵卵器もあります。初歩的なものとしては、ヒメウズラをはじめペットの小鳥を孵化させるための孵卵器に人気があります。もちろん小鳥だけでなく、イグアナや熱帯魚などの愛好家にも定番のアイテムです。ほかにも子どもの自由研究の題材になったり、合鴨農法の実施に役立ったりしています。市販されている簡単な孵卵器は値段も手頃で、最近ではAIを駆使して温度や湿度を自動的にコントロールするようになっており、利用方法も単純明快になっています。

孵卵器には鶏卵用、小鳥用、爬虫類用など色々あるので、孵したい卵の種類に応じて選ばなければなりません。また一度に何個の卵を孵したいかによっても機種が異なります。ただし市販品を使わず自作することも可能です。この場合は動物の種類ごとに最適な温度が違うので、まず基本となる温度や湿度、孵化期間などを調べることが重要です。最適な温度から2度ずれただけで、孵化率は大幅に下がると言われています。自作の場合はコードヒーターやニクロム線で加温し、バイメタルサーモスタットで温度調節を行なうことが多いようです。また転卵機能も欠かせません。一般にはタイマーで自動的に卵を転がしますが、手動で転卵させるタイプの孵卵器もあります。

市販されている最新式の孵卵器なら、使い方は非常に簡単で、基本的には卵を入れてスイッチを押すだけです。動物の種類ごとにボタンがあって、それを選ぶだけで色々な卵に対応できる機種もあります。もちろん温度や湿度をマニュアルで調節することも可能です。ただし孵卵器は、温度・湿度ともに低い場所に設置するのが原則です。特に夏場の暑い時期は、高温多湿になりすぎて機能しなくなる可能性があります。また器内が最適な温度や湿度になるまでには、ある程度の時間が必要です。そのため予熱が終わらないうちに卵を入れると、孵化に失敗することもあるので注意してください。転卵機能がない機種は、1日に何度か手動で転卵させることも重要です。

業務用として利用する場合のメリットは言うまでもなく、親鳥から切り離してヒナを集中的に管理できることです。しかしペットの場合も、親が抱卵しようとせず、せっかく生まれた卵が死んでしまうケースはよくあります。またペットが置かれた環境によっては、抱卵していても孵化の条件に達しないことが珍しくありません。このようなとき、二世誕生の喜びを確実に味わうには、孵卵器が大いに役立つでしょう。繁殖の難しい特殊な動物を増やすために、孵卵器は特に重要な役割を果たします。たとえばトキの繁殖にも、特注で作られた装置が利用されて、実績をあげています。そのほか子どもに命の不思議さや大切さを教えるにも、格好の教材となるでしょう。

孵卵器は孵化温度や湿度の設定は簡単にすることができるようになりましたが、孵卵器の中の温度や湿度は均一にはならないので、各機械の特性をつかむことが重要です。機械の置き場所が不適切だと夏の場合は内部が非常に高温になってしまい孵化しない場合があります。外気温が高いと直射日光が当たらない場合でも、ヒーターが切れていたとしても内部の温度がなかなか適温にまで下がらないので注意が必要です。さらに機械の内部が多湿だと適正な卵重減少カーブが得られないために中止卵の原因となってしまう場合があります。このように卵は温度や湿度にデリケートなので、機械を使っていたからと言っても完ぺきではありません。そのため季節や置き場所によってはこまめに様子を見ることが必要です。

孵卵器には保温機能や転卵機能、保湿機能が搭載していて、電源と加湿用の水を入れて簡単な操作で孵卵を開始することができます。さらにニワトリの卵だけでなくウズラやカモ、キジの孵化プログラムが最初からされている機械もあります。初心者でも簡単に操作ができるうえに少し慣れてきたら玄人に向けたオリジナル操作もできるという優れた機械です。孵化日を自分で設定したり、温度の設定を自分で調節をすれば孵化してきた鳥にさらに愛着が湧くこと間違いなしです。簡単な機械ですが置く場所や季節によっては気を付けなければなりません。夏場は日陰に置いていても内部の温度が高くなってしまったり、湿気の多い時期は湿度が高くなってしまうのでこまめに様子をみたりと注意が必要です。しかし、気を使って孵化をさせればもっと鳥が好きになるのではないでしょうか。