公証役場の簡単な初歩や基本的な使い方・利... | 初めての利用方法や使用方法・初心者でも簡単 使い方ラボ

公証役場とは公証人と呼ばれる人が仕事をする場所ということが基本です。公証人とは法律家で、法律の実務経験のある人がその職に就いています。司法試験に合格し、その後に司法修習を経た人やそれに準ずる人が法務大臣より任命されます。主な業務としては、公正証書などの作成を行っております。公正証書という言葉は日常生活であまり聞くことの無い言葉ですが、簡単にいうと、契約書などの法律的効果を確定的にするために作成されるのが基本になる書類です。公正証書を作成しておくことによって、もしも、その契約内容が履行されなかったとしても、その契約にもとづく執行を行う際に裁判で判決を受ける必要はなくなります。つまり、公証役場は、トラブルを解決するために利用するのではなく、公証人と呼ばれる法律家によって、トラブルを回避するために利用することが基本となるところだということができます。

多岐にわたる業務を行っている公証役場ですが、一般的な人の利用方法としては、公正証書の作成が基本と言えます。公正証書は色んな事に利用することができます。民間と民間で取り交わされる契約書にも利用できますし、また、遺言をする場合にも利用することができます。遺言には公正証書以外にも法律が認めている形式がありますが、厳格な形式が要求される分野でもありますので、公証役場を利用して公証人の手を借りて作成する公正証書遺言という形式がよく利用されています。これを利用することによって形式不備により遺言が無効になるということはありません。法律の専門家である公証人の指導の下に法的に不備のないものが作成されるからです。

公証役場を頻繁に利用している人は少ないと思いますが、決して利用方法が複雑であったりすることはありません。一般的な人でも使い方が分からず困ることはありません。具体的な利用方法はその使い方によって変わりますが、原則として事前に連絡を入れておくことが無難です。公証人は出張をして行う業務もありますので、不在時に訪ねて行くと目的を達成することはできないからです。事前に連絡を入れて、目的を伝えておくと良いです。必要になる書類や費用などが分からないという場合は、この連絡の際に確認をすることができます。決して利用方法などに精通していないという理由で使い方が分からず利用できないなどということはありません。公証役場は誰もが安心して利用できるところです。

公証役場を利用する必要がある場合は、その利用方法を確認する必要があります。そのやり方は、事前に知っておかなければいけない特別なやり方が存在しているということはありません。やり方としては一般的な事と同じです。つまり、公証役場に連絡を入れて利用する目的を達成するために必要になる書類や費用を確認するのです。そうすれば揃えるべき書類などを知ることができます。一般の人がそういったことを全て熟知しているということはありませんので知らないから利用できないなどと考える必要はありません。一般的なやり方で確認をして、必要な書類などを揃えれば誰でも簡単に利用できるのが公証役場です。連絡を入れて指示に従って必要書類を揃えるだけで準備は完了です。

具体的に公証役場を利用する必要があることが起こった時の使い方としては、先ずは、連絡を入れることから始まります。その際にどのような目的で利用するのかを伝えます。そのとき、訊いておきたいことがあれば訊いておくと良いです。例えば、何か用意するものが有るかどうかなどと言ったことです。次に連絡の際に確認した必要書類などを用意します。そして、その必要書類が整ったところで公証役場へ訪れる日程を調整します。書類などの準備にどのくらいの時間がかかるのかをある程度まで正確に理解できている場合は、最初の連絡で日程調整まですることも可能です。後は、約束した日の約束した時間に訪れれば良いだけです。業務によっては出張してきてもらえるものもあります。これが公証役場の使い方になります。

公証役場を使うメリットは、後日のトラブルを避けることができるということです。利用方法によっては、そういったことと無関係な場合もありますが、一般的に良く利用する公正証書の作成ということに関しては、トラブル防止が大きなメリットだと言えます。例えば、遺言を公正証書によってするというやり方は、その遺言の効力が裁判によって否定されるということは通常ありません。それに比べて他の方式である自筆証書遺言や秘密証書遺言というやり方は、その形式が法律が求めているものでなければ裁判によってその効力が否定されることがあります。利用方法がたくさんある公証役場ですが公正証書の作成という使い方をした場合には、このようなメリットがあります。

公証役場を利用する時に気を付けておくことは、管轄と日程調整です。公証人は法務局または地方法務局に属しておりますので、その管轄区域内で業務を行うことを基本としています。これにはいろんな例外などがありますので、依頼したい内容を伝えて管轄について問題がないかどうかを確認しておくことが大切なことになります。次に日程調整です。公証人の数は、それほど多くありませんし、業務は公証人自らが行うことが基本となっております。ですから、利用したいと考えている日時に利用することが出来るとは限りません。事前にある程度の幅を持たせて予定を組んでおいて、公証人側の予定と調整して行くことが基本になります。融通の利かない計画を立てないことが重要です。

公証役場は、公証人と呼ばれる法律の専門家を誰もが利用することができるところです。利用方法も決して複雑ではありません。使い方が分からないからと言って遠慮する必要もありません。公正証書を作成しておくことで避けられるトラブルはたくさんあります。つまり、公証役場は誰もが生活をしていくうえで晒されることになる法律トラブルのリスクを軽減してくれるところなのです。決して一部の人たちが利用するだけの特殊な場所ではありません。使い方を知っている人もたくさんいるわけではありませんので、そういったことを問い合わせることも何の問題もありません。後になって利用しておけば良かったなどと後悔することの無いように、必要な際には気軽にそして積極的に利用していくべきところです。そして、利用することが多くの人にとって価値のあるところです。"