NDフィルターの簡単な初歩や基本的な使い方・利用方法・仕様方法・やり方
NDフィルターとは
NDフィルターは、外から入ってくる光量を減らすための道具で、ND2なら光量は2分の1に、ND4なら4分の1になります。外で撮影していると、どうしても明るすぎて全体が白く飛んでしまうことがあります。具体的には、雪山や砂浜のほか、快晴時に白いチャペル前で白い花束を持った新婦を撮影する際にも、不便を感じることがあります。中にはシャッターが降りないという機種もあり、慌てることもあります。そのときにNDフィルターを使うと、全体が暗くなってカメラに認識されるため、正常な明るさの写真に仕上がります。デジタルカメラのオートモードであれば、ビーチモードにセットすれば正常な明るさまで落として撮影することが可能ですが、本格的な写真を撮りたい場合は、やはりマニュアルモードにした上で、好みのNDフィルターを利用するのが手堅いです。
初心者にオススメのNDフィルターの使い方・利用方法
NDフィルターの効果を最も感じることができるのは、動きのある物を撮影したときでしょう。初歩的なことですが、フィルター使用により、被写体が暗くなったとカメラに認識させるためシャッター速度が遅くなり、それを生かした作品を撮影することが可能です。基本的な使い方としては、小川のせせらぎや夜間に高速道路の車の流れを撮影するとき、いわゆる流した写真を撮ることが可能です。例えば晴れた日に滝の写真を通常撮影すると、シャッター速度が速すぎるために、水流や跳ね返った水滴が止まったように写ってしまい、迫力がある半面、風情に欠けた、薄っぺらな作品に仕上がってしまいます。そこでフィルターを使用するとスローシャッターになるため、綺麗に流れた優美な滝を演出することができます。
NDフィルターは簡単に使える
NDフィルターには、カメラに入る光量を減らし、シャッタースピードを遅くする働きがあります。写真の多くは、手ブレ防止のためにシャッタースピードが速い方が良いとされています。しかし、一眼レフの基本性能として、背景を綺麗にぼかす、という使い方があります。そのぼかしは、レンズを開放することで得られるのですが、快晴時の花壇でそれを実施しようとしても、あまりにシャッター速度が速すぎるためにシャッターが降りない、という事態になることがあります。そこでNDフィルターを使用すれば、一眼レフの最大の魅力であるぼかしを楽しみながら、安定して撮影することができるようになります。使用方法は簡単で、ただ、フィルターをレンズに装着するだけです。
NDフィルターを使うのに必要な準備
それでは、手持ちのカメラでNDフィルターを使用した写真が撮れるか確認してみましょう。これは初歩的な仕様確認ですが、カメラにマニュアルモードがあるかチェックしてください。オートで撮影すると、せっかくフィルターをかけても、外が暗すぎると判断し、カメラが自動で調整してしまいます。背景をぼかす目的だけであれば問題はないでしょう。しかしNDフィルターには、オートでは水が止まったように写ってしまう滝や川を、優雅に流れるような作品に仕上げる効果もあります。その際に、オートだとせっかくシャッタースピードを遅くしているのに、カメラが速い方向に戻してしまいます。その際に画素数が粗くなるという問題も出てきますから、せっかくのフィルターが無駄になります。なおシャッタースピードが遅くなるので、三脚は必須です。
NDフィルターの使い方・手順
NDフィルターの使い方がわかったら、実践です。使用したいレンズを装着したら、その上にフィルターを装着しますが、もし譲り受けたものでサイズが合わない場合は、ステップリングを使用すると良いでしょう。極端にサイズが違う場合、特に大きなレンズに小さなフィルターをかける場合は隅に不要な影が出てしまいますから、新たに購入した方が綺麗な作品に仕上がります。慣れないうちは、フィルターの有り無し、絞りの程度など、同じ場所で何パターンか撮影して比べることをお勧めします。そのうち、被写体を見ただけでこの場合はこのレンズとこのフィルター、この絞りとシャッター速度で、という事を大まかに判断できるようになります。そこまで行けば、より良い作品を作る余裕が出て楽しさも増します。
NDフィルターを使えると何が良いか?
NDフィルターの利用方法がわかり準備もできたら、後は被写体を変えて経験を積むだけです。何も使用せずにオートで撮影していた記録写真が、清々しい空気や堂々とした音を感じる滝に仕上がったり、モデルの背景が煩雑で何が主役かわからなかったスナップが、モデルを際立たせて背景は彩を添えるようにぼかす芸術作品になったり、明るすぎてシャッターを切ることができなかった雪山やビーチでもくっきり撮影することが可能になったりします。小さなパーツで多大な見返りを期待できるNDフィルターは、揃えたい基本フィルターの一つと言えます。ちなみにこのフィルターは、フルオートのカメラでは使用できませんが、使い捨てカメラのように、各調整機能のないものであれば、手持ちで重ねて使用することも可能です。話題作りに試しても楽しいですね。
NDフィルターの利用時の注意点
使い方は主に、明るすぎる被写体を落ち着かせるためと、動きのあるものを流して魅せるための2パターンだとイメージできたでしょうか。芸術性の高い、ワンランク上の作品を作るためには重要なNDフィルターですが、使うときに必要不可欠なものがあります。それは三脚です。明るすぎる被写体を抑える場合は、手持ちでも充分間に合うことが多いですが、流す作品を作る場合には、手持ちでは、流れているというよりブレている作品になってしまうため、確実に固定して撮影できる環境が必要です。1本脚の棒を自分の脚に挟んで固定するタイプも販売されており、こちらは軽くて省スペースですが、どうしても人の鼓動や呼吸に合わせてブレが生じてしまいます。
NDフィルターの全体的なまとめ
利用方法が分かったところで、より完成度の高い作品を狙いたい場合、NDフィルター、三脚、そして、シャッターを押す際の振動が伝わらないように、シャッターレリーズまたはセルフタイマーも併用すると安心です。明るいレンズをメインにお使いの方は、特に利用場面が多いフィルターですから、とりあえず1つ手元に用意してみて、ありなし両方を撮影して、比較してみるのも良い方法です。また、クロススクリーンやソフト効果のフィルターを重ねて同時に効果を出すこともできますから、色々と相性を試してみると良いでしょう。その際も、時間がある時に、NDフィルターだけのもの、フィルターAを併用したもの、フィルターBを併用したものなど、様々な条件で撮影して比較しておけば、ここ一番のときに迷わず、短時間で使用すべきフィルターを選択できるから安心です。
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利用方法が分かったところで、より完成度の高い作品を狙いたい場合、NDフィルター、三脚、そして、シャッターを押す際の振動が伝わらないように、シャッターレリーズまたはセルフタイマーも併用すると安心です。明るいレンズをメインにお使いの方は、特に利用場面が多いフィルターですから、とりあえず1つ手元に用意してみて、ありなし両方を撮影して、比較してみるのも良い方法です。また、クロススクリーンやソフト効果のフィルターを重ねて同時に効果を出すこともできますから、色々と相性を試してみると良いでしょう。その際も、時間がある時に、NDフィルターだけのもの、フィルターAを併用したもの、フィルターBを併用したものなど、様々な条件で撮影して比較しておけば、ここ一番のときに迷わず、短時間で使用すべきフィルターを選択できるから安心です。