VNCの簡単な初歩や基本的な使い方・利用方法・仕様方法・やり方

VNCとは
VNCとはRFBという通信手順によって、パソコンに対するリモート操作を可能にするオープンソースのソフトウェアです。具体的には操作実行者(以降、実行者と呼ぶ)が自分のパソコン(以降、PCと呼ぶ)とは別の場所にある操作依頼者(以降、依頼者と呼ぶ)のPC画面を自分のPC上に表示して、キーボードやマウスによる遠隔操作を可能にします。両方のPCはネットワークで接続されている必要がありますが、WEBネットワークでもローカルネットワークでも構いません。VNCを利用できるOSにはWindowsやMacintosh、Linux系などがあり、Windows7からWindows2000の操作やWindowsからLinux系の操作、及び各々の逆の操作などが可能です。用途としてはWEBネットワーク上にある無人サーバーを操作する場合や、ローカルネットワーク上にある別の建物のPCを操作する場合などが考えられます。
初心者にオススメのVNCの使い方・利用方法
基本的な使い方としては、依頼者PCにVNCサーバーソフトウェアをインストールし、実行者PCにVNCクライアント(ビューワともいわれる)ソフトウェアをインストールします。次にサーバーにログインパスワードと接続ポート番号を設定し、その後は実行者PC上でクライアントを起動し、依頼者PCのIPあるいはIP:ポート番号を指定して接続要求し、ログインパスワードを入力して接続します。IPを指定する場合は、WEBネットワーク上の場合はドメインかグローバルIPアドレスを指定し、ローカルネットワークの場合はプライベートIPアドレスを指定します。接続されると実行者PC上に依頼者PCの画面が表示されますので、キーボードやマウスを使って自分のPCを扱うように操作できます。そのため初心者でも迷うことなく操作可能です。
VNCは簡単に使える
インターネットに接続している他のパソコンでの作業を行いたい場合、遠隔操作が可能となるVNCソフトウェアを初歩の段階では双方パソコンに導入します。双方が接続されると、作業移動する場所に到着している感覚での作業を行えるようになります。遠隔接続時の承認チェックはありまして、設定したパスワードで通過して接続された事によって、相手側の画面が表示されてきて、思いどうりの作業が可能となります。また、双方のOSプラットフォームの種類に依存されることは無く、VNCは問題なく接続できていますし、操作も支障なく可能となります。ただし、インターネット回線で使用しているのが電話回線であった場合は、データ送受信スピードが低レベルなので、操作する反映速度も遅くなるので、慌てないで進めことになります。
VNCを使うのに必要な準備
VNCの利用する遠隔操作に必要な準備としては、事前の相談(検討実施の承認)や今後の検討スケジュール作成、検討進捗、検討結果まとめ作業を行います。検討を行うものには、パソコン設置がされている一覧表を作成します。設置場所(社内事務所、社外事務所、データセンター等)、操作対象メンバー、操作時間帯、操作開始の承認有無、操作終了の連絡先、などがあります。遠隔操作でのトラブルや障害が発生した場合を想定した、対処方法を検討しておくのが良いです。遠隔操作で接続する先が社内事務所内の専用ネットワークなら、接続可能範囲に問題は無いと思えますが、社外ネットワークとなる社外事務所やデータセンター等となる、操作承認のチェックレベルを欠かさずに検討しましょう。
VNCの使い方・手順
利用方法として最初に準備することは、遠隔操作するパソコンのIPアドレスを記録して置くことから始まります。IPアドレスが固定されないパソコンもあるので、現状のIPアドレスを連絡確認する手順としてもあります。接続操作を開始する時、まずはVNCの暗証番号から入力します。暗証番号はフリーとする設定もありますが、パソコン被害となる可能性もあるので、暗証番号入力は必須とされるのが良いです。相手側の画面が表示されるので、あたかも自分が作業していることになります。決められた作業が完了した際はVNCでの接続を切る操作を行います。相手パソコンの電源を切る作業はしないようにしましょう。パソコンの再起動が必須な作業でしたら、手順に間違いが無いよう注意するのが基本となります。
VNCを使えると何が良いか?
VNCの使い方での利点をあげますと、操作が必要となるパソコンに出向いて言って作業を行い、必要操作が完了したら次に操作が必要となる場所に出向いていく行動となりますが、VNCが導入設定されてますと、作業する場所は操作担当者の端末からのみで、進めることが可能となります。そして、作業場所先に移動する時間帯や行動が不要となりますし、移動する交通費用も不要となります。休憩する時間の取得も場所移動の時間帯を気にせずに行う事ができます。また、遠隔操作は接続する作業者が操作を行う事、そのものが作業消化率を高められる前向きな導入であります。また、接続先側での画面操作を見ている事も可能なので、操作手順を平行して見ている事もできます。離れている作業者同士が作業内容をチェックできる前向きな環境であると考える事ができます。
VNCの利用時の注意点
専用のクライアントを用いないで、Webブラウザをクライアントとして使うことも可能です。この場合はクライアントのインストールは不要ですが、動作速度が遅い、あるいはクライアントに比べて細かい設定ができないなどの違いがありますので注意が必要です。さらにクライアントからサーバーに接続する場合のポート番号は5900番台となり、Webブラウザから接続する場合は5800番と、使用するポート番号が異なりますので注意してください。またパソコンにファイヤーウォールが設定されている場合はVNCの接続ができない可能性がありますので、当該ポート番号(5900番台など)に対してファイヤーウォールを無効にするなどの操作が必要になります。
VNCの全体的なまとめ
VNC及びVNC派生ソフトウェアはたくさんありますが、バージョンにより商用利用ができなかったり、また通信データが暗号化されていなかったり、接続数が限られていたりと、様々な特徴がありますので、使用時には有償・無償を含めて慎重に検討されることをお勧めします。最近では無人サーバー室などの施設も多く、セキュリティ上入室が厳重なサーバー室もあります。また利用者と管理技術者との技術的な格差拡大により、何かトラブルがあった場合は管理技術者が対応するといった傾向が強くなることも予想されます。企業の利用方法としては、地方の営業所に滞在する初歩的な操作しか分からない職員のPCで何らかのトラブルが発生した場合に、本社の管理技術者が実行者としてそのPCを直接操作して対応を図ることなどが考えられます。当該PCの設置場所に行けない管理技術者が対応する時に威力を発揮するのがVNCソフトウェアですので、これからのVNCあるいは類似したリモート操作ソフトウェアの役割は増大する傾向にあると言っても過言ではないと思います。
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